BXプラットフォーム BOTCHAN
ブランド体験という概念に、手に取れる姿を与える。
BOTCHAN は、ブランド体験(Brand Experience)の向上を通じて、消費者と企業の Life Time Valueの最大化を実現する BX プラットフォーム。掲げている概念は明快な一方、目に見える形を持っていませんでした。その概念を一つのシンボルに翻訳し、チームが自ら運用できる形でイラストの体系を渡し、撮影は条件を言語化してから臨んでいます。
Client
wevnal inc.
担当:
コンセプト設計 / アートディレクション / 情報設計(IA)/ デザイン / フォトディレクション(キャスティング・スタイリング含む)/ イラストディレクション掲載:
Web Designing 2022年2月号「WD SELECTION」クレジット:
Photography -
Photographer: Please contact me
Hair&Make: Miyu
Model: 椎菜 大塚 Shiina Otsuka
Casting, Styling ( Clothes, Props ): 伊藤 江里 Eri ItohCharacter Design / Illustration -
Illustrator: tashi designService Site -
Writing: wevnal inc.
FrontendDevelopment: 三戸 洋輔 Yosuke Sannohe
WordPress: 高橋 伸英 Nobuhide Takahashi
Special Thanks: 長島 明子 Akiko NagashimaDirection ( All, Art, Photo, Illust ), Design : 伊藤 江里 Eri Itoh
Point 1 ── 抽象概念を、一つの形に翻訳する
BX=ブランド体験。言葉としては伝わりますが、それがどういう状態なのかは人によって像が違います。クライアントが掲げている価値を、誰が見ても同じものを指せる形にする必要がありました。
手をつける前に、見せ方の当たりをつけています。同じ「チャットボット」の看板でも、決済、入力フォームの最適化、顧客との関係構築では、並べて見られる相手が変わる。そのうえで参考になるサイトを集め、BOTCHAN に当てはめるならどうかという目で見ていきました。ここで決めたのは三つです。日本的でない作りにして印象で差をつける。青を全面に使ってブランドを確定させる。イラストだけに寄せず、実際のサービス画面と組み合わせる。
翻訳の軸に据えたのは、感情の動きです。ブランド体験とは、顧客の心が動くこと。動きには波形があり、波形は線で描けます。
シンボルは二つの要素を組み合わせて構成しました。
一つは Wave。デジタルの波長と、人の感情の曲線を重ねています。機械的な信号と、人間的な起伏。この二つが混ざる場所に BOTCHAN があるという位置づけです。
もう一つはサイン。BOTCHAN を語るうえで欠かせない要素を、三つのパターンに整理しました。チャットとコミュニケーションそのもの。そのデジタル波長と感情。そして感情の表れ(ハート、スマイル、きらめき、雫)。
色は、BOTCHAN ブルーを全面に置き、オレンジと赤の間の朱色をポイントに使う構成にしています。青が一貫性をつくり、朱色が記憶に残る。青から朱色へと変化する Wave は、その二色の移り変わりそのものが感情の推移を表す仕掛けです。
Point 2 ── 撮る前に、決めておく
メインビジュアルは一カットで決まります。スタジオを押さえての撮影なので、当日に良いものを探すのではなく、何を撮るかを事前に決めきりました。
モデルは候補を出して選定し、キャスティングとスタイリングを担当しています。ヘアメイク、衣装、小物、スタジオで使う背景紙も、それぞれ候補を並べて決めました。服装と背景の関係は、実例を集めて事前に検証しています。青を基調にする方針が決まっていたため、青い服が青い背景の中でどう見えるか、その距離感を確かめておく必要がありました。
カットごとの指示も、メインとサブのそれぞれについて用意しています。表情は、弾けた笑い、または微笑み。女性的でありながらハンサムであること。目線はカメラを外し、やや上か横へ。両目が見えていること。顔の向きはやや右。髪は動いている状態。
画角は 4:3 前後。ここだけは、撮影の都合ではなく後工程から決めています。サイトのトップで使うためスマートフォン表示で見切れる分の余白を織り込み、他の媒体で切り出す余地も残す。髪、腕、影は切らないこと。構図のための条件ではなく、あとで使い回すための条件です。
behind the scenes:
Point 3 ── 絵柄ではなく、組み替えられる仕組みを渡す
イラストは、サイトだけで使うものではありませんでした。広告、各種のサービス資料。使う場面が広く、しかも作り続ける必要があります。
一枚ずつ発注する形にすると、点数が増えるほど統一が難しくなり、そのたびに外部の手が要る。必要だったのは絵そのものではなく、チームが自分で組み立てられる仕組みでした。
わたしが出したのは、そのための条件です。ルールに沿って自分たちで組み替えて使えること。再現性が高く、真似しようと思えば真似できるような、サインに近い印象であること。顔だけをマークとして持ち、そこから人物へ展開できること。「BOT」のような記号そのものをパーツにして、人や物の形を組めること。
ここから先は、柴田麻美さん(tashi design)が形にしています。複数の案を出していただき、やり取りを重ねて絞り込みました。
たどり着いたのは、顔全体で「B」を象るキャラクターです。「B」の上部の膨らみが鼻、耳は「Chat」の「C」。名前そのものが形になっています。黒の輪郭線とベクターの線、BOTCHAN の色を置きつつカラフルにしすぎないこと、男女で顔は変えず髪型や髭、眼鏡、ピアスといったパーツで印象を変えること。運用に必要なルールも、この過程で固まっていきました。新しい人物が必要になっても、既存のパーツの組み合わせで成立します。
あわせて、資料制作のマニュアルを整備し、社内で運用できる状態にして引き渡しました。
Stationery
- Business Card -
- Moving Postcard -
Service Site

